私の一日は、ペットの躾から始まる。
スーツを着て、一人前の成りをしたペット。
感じやすくていやらしい身体をしているから、日々、我慢することを教えなくてはならない。
いつもの駅で顔を合わせると、ちらっとこちらを見て、目を逸らす。
お互い、言葉は交わさない。
けれども、タイを締めたスーツの下では、粗相をして私につけられた赤い鞭痕が疼いているはず。
電車がホームに滑り込む。
私たちは同じ車両の隅に乗り込み、向かい合わせになるように姿勢をつくる。
電車の揺れに合わせて、身体が触れる。
肩で胸の辺りを擦りあげると、乳首を抓りあげるクリップの感触を感じる。
クリップへの刺激に、生意気にも顔をしかめるペット。
私はよろけてもたれる振りをして、手でクリップに挟まれた乳首を探る。
あ、あった。
乳首の先をくりくりと刺激すると、口を半開きにして泣きそうな顔に。
あーあ。
人前なのに、もうこんな情けない顔になって。
まだまだ我慢ができてないなぁ。
ということは、こっちもだらしない状態?
手を下に伸ばすと、すぐに突起物にぶつかる。
今日も下着はつけさせていないから、布地に直に触れて擦れているはず。
しばらく布越しに股間をまさぐり、硬さを確かめる。
ふふ。
このコ、また公共の場で発情してる。
私は顔を上げ、唇の動きがわかるようにゆっくりと口を動かす。
へ、ん、た、い。
その言葉が伝わったのか、変態ペットは、あぁ、と小さく呻いて甘いため息を漏らす。
テーマ : 官能小説
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